社員満足を高める人事評価制度:お客様の視点で考える2

社員満足を高める人事評価制度:お客様の視点で考える2

前回、【お客様の視点】に立った人事コンサルティングについてお話ししました。今日は具体的にクライアントでどのようなことをやっているかをお話します。
 
まず、当社では【社員】もお客様と考えて、「人事評価制度を導入してよかった!」と社員側にも思ってもらうように工夫をしています。
 
【社員】に満足してもらわないことには定着もうまく行かないし、モティベーションを上げることなんて到底無理だからです。
 
当然、直接コミュニケーションをとって伝えていくのも大事ですが、当社では制度の中にもその思いを落として行きます。
 
通常、社内での資格、ランクは人事評価制度上、【等級】という言葉で表現されるのが一般的です。
 
しかし、当社では現在【等級】という言葉は全く使いません。
 
例えば、ある女性中心の会社では
【めばえ】
  ↓
【チューリップ】
  ↓
【スイートピー】
という表現のキャリアパスラインを設定しています。
なんとなく、親しんで馴染んでもらえそうですよね。
 
また、『人事評価制度』とか『評価』という言葉を使ってしまうと、どうしても硬くなり、評価のため、賃金のため人事評価制度というイメージになってしまうということで、これらの言葉を全く使わずに制度を導入する企業もあります。
 
『人事評価制度』→【幸福実現プログラム】
『評価基準』→【幸福実現基準】
『評価者』→【幸福コーディネーター】
『被評価者』→【幸福チャレンジャー】
 
という具合です。
『人事評価制度』で社員に成長してもらって幸福を実現してもらいたいとう社長の思いがよく伝わりますね。
 
この人事評価制度上の言葉の工夫、これが定着や【社員】の受け取り方に結構大きく影響します。
 
なぜなら、実際にこれらの言葉を活用し、人事評価制度を運用していくのはその会社の社員なのです。その社員にできるだけ親しみやすく馴染みやすい表現にする方が、社員への定着は早いはずです。
 
もちろん、これらの表現だけで【社員満足】が得られるわけではありませんが、とても大事なことだと思っています。
できるだけスムーズかつスピーディーに成果へ導いていくには・・・。