「現状やっている仕事」に基づいた評価基準:人評価制度つくり方講座5

「現状やっている仕事」に基づいた評価基準:人評価制度つくり方講座5

今回は前回に引き続き、評価基準の4つの切り口
 
(1)会社方針・戦略に基づいた内容
(2)役職に基づいた内容
(3)部署の課題、改善点に基づいた内容
(4)現状やっている仕事に基づいた内容
 
のうち(4)についての考え方です。
 
実はこの(1)~(4)は優先順位で並べています。といいうより最も評価基準創りのときに盛り込みにくい順番と言った方がよいでしょうか。
 
ということは、一番楽に盛り込みやすいのが(4)ということになります。ですから(4)についてはあまり強調すべき点はありません。
 
作成の手順としては前回お話したように現場の社員にまず書き出してもらいます。
 
「現状行っている仕事」という観点で仕事の項目と内容を各社員さんに自由にまとめてもらったらよいでしょう。
 
それをもとに評価項目を検討して行きます。ポイントとしては当たり前に全員ができている仕事は具体的に評価項目としていかなくてもよいでしょう。全ての業務を網羅しようとしたら評価基準が膨大なボリュームに
なって、運用が大変になってきます。
 
さて、(4)の項目ができたら今まで作成してきた(1)~(4)の項目を整理して並べてみましょう。
 
どうでしょうか、あなたが思い描いた評価項目になっていますか?ちょっと不十分かな、と思っても結構です。今の段階では60%くらいの出来でOKです。
 
あとは実際運用しながら調整をしていきましょう。次回からいよいよ賃金設計に入ります。