評価制度でリーダーに「目標推進力」を身につけてもらう:中小企業で本物のリーダーが育たない理由7

評価制度でリーダーに「目標推進力」を身につけてもらう:中小企業で本物のリーダーが育たない理由7

前回に引き続き、「評価制度」を運用していくことで、リーダーが身につけることができる3つの力、
 
(1)観察力
(2)判断力
(3)目標推進力

をお話していきます。
今日は「目標推進力」についてです。
 
「目標推進力」
もう少し詳しく言うと、部下に対する「適正」な「目標設定力」と達成に向けて「推進支援する力」となるでしょうか。そして、評価を継続することによって「目標達成力」も高めていくことができます。
 
“部署や部門に与えられた「目標」の達成”まさにリーダーに求められる役割そのものですね!
 
では、その手順と効果についてお話しましょう。
 
まず、評価を通じてある一定期間の部下の評価結果が出ているはずです。評価によって各評価項目(仕事の要素)ごとに良くできた項目、できなかった項目が明確になっています。
 
この良かった点を伸ばし、さらに上のステップにいくにはどうしていったらよいか。できていなかった点をできるようにするにはどうすればよいか、それぞれ何に取り組んでいくかを具体的に目標とするのです。
 
ここで、部下の「現状」に応じた「適正」な「目標設定力」が養われてくるわけです。
 
次の評価までの間の評価者の仕事は、部下の目標達成状況を適正に把握し、場合によっては支援を行いながら達成まで導いていくことです。
 
ここをしっかり行っておかないと、次の評価がきちんと行えません。
 
これが「目標」を「推進支援する力」につながっていくのです。
 
評価ではこのプロセスを徹底して繰り返し、繰り返し行っていきます。
 
こうして、評価制度は評価者(リーダー)に「目標設定支援力」と「達成力」を身につけてもらうことができるのです。
 
いかがですか?
 
・観察力
・判断力
・目標推進力
 
評価を通じてリーダーに身につけてもらうことができる3つの力。リーダーにとって重要なスキルなのはもちろんですが、逆にこれだけあれば立派なリーダーになれると思いませんか?!
 
だから評価制度を運用していけばリーダーの成長につながるんですね。
 
しかも、リーダーを継続的に成長させていく仕組みとして効果的に機能します。断片的に必要に応じて行う教育や研修とはわけが違います。
 
このことに気が付いている企業はまだまだ少ないので、評価制度を運用していない企業は早急に取り組むことをおすすめします。
 
リーダーを中心に全社員が成長し、強い組織づくりの実現が可能です。