評価能力判断テスト 解答編

評価能力判断テスト 解答編

「評価能力判断テスト」いかがだったでしょうか。難しかったですか?今回はその解答です。
 
問題1:
経理部の中本君は、明るく誰とでも打ち解ける性格のため上司や同僚にうまく助けられながら、彼に求められるレベルではいつも期待通りの結果を出した。
しかし、中本君はパソコンが苦手で、簿記についても苦手意識からかあまり勉強していない。この場合の成果評価は?
 
(1) A評価
(2) B評価
(3) C評価
 
答え:(2) B評価
成果評価は他の人に助けてもらったとか、苦手かどうか等は関係ありません。
あくまでも結果がどうだったかのみを評価します。
また、「期待通り」は通常B評価。ちなみに「期待以上」でA評価となります。
 
 
問題2:
4月~6月までの評価で、4月時点では不足してた能力が、指導の甲斐あって6月には等級(グレード)と比較してふさわしい能力がついた。彼の能力評価は?
 
(1) A評価
(2) B評価
(3) C評価
 
答え:(2) B評価
能力は評価期間末時点での能力がどうかで判断します。よって6月時点の能力がどうかを判断します。
また、等級にふさわしいレベルではB評価。ちなみに上位等級レベルだとA評価。
 
 
問題3:
業績結果が出せていなくても、仕事に取り組む姿勢や態度がすばらしければ業績評価に若干加点する。
 
(1) はい
(2) いいえ
 
答え:(2) いいえ
業績評価は結果がどうであったかのみで評価します。姿勢や態度は情意評価に反映させます。
 
 
問題4:
『お客に対してはいつも笑顔で対応し、相手の立場に立った接客ができていた。』
これは、接客担当、入社5年目の熊谷さんの仕事ぶり。熊谷さんの評価は?
ただし、標準的にできていて「B」評価とする。
 
(1) A評価
(2) B評価
(3) C評価
 
答え:(2) B評価
上記の接客レベルでは接客担当者としては当たり前、標準的なレベル。
 
 
問題5:
勉強嫌いで新しい知識や技術を習得することに対しては非常に消極的。しかし、現状の担当職務に必要な専門・一般知識は十分備えてる場合の評価は?
 
(1) A評価
(2) B評価
(3) C評価
 
答え:(2) B評価
担当職務に必要な知識は十分備えているため。習得に向けて消極的な部分は積極性等の項目で評価する。
 
 
さて、みなさんの解答はいかがでしたか?評価する立場の人だったら(1問20点として)80点以上は必要です。
 
実はこの問題は評価者研修の中で行う、評価演習のひとつです。人事制度導入後もこのような評価者研修を繰り返し、繰り返し行って評価者の評価能力や判断レベルを合わせていきます。