株式会社中央歯科補綴研究所 | 人事評価制度の設計と運用のコンサルティング | 日本人事経営研究室株式会社

株式会社中央歯科補綴研究所 様

ビジョン実現型人事評価制度®導入で
大きな壁を突破!

代表取締役 木村 正様

株式会社中央歯科補綴研究所

代表:代表取締役 木村 正
本社所在地:東京都目黒区大岡山1-35-22ニッカンビル2F
創業:1987年3月
設立:1989年9月
従業員:30
URL:https://www.chuo4618.com/
事業内容:歯科技工 補綴物製作

今回は、東京都目黒区に拠点をおき、歯科技エ所を展開されている中央歯科補綴研究所様をご紹介します。
歯科技工とは、歯科医師と連携し、入れ歯(義歯)や差し歯、金属冠または矯正装置の製作、修理などを行う、歯科医療においては欠かせない技術です。
中でも中央歯科補綴研究所様は、自費診療に特化しており、高品質で付加価値の高い技工物を製造して全国の歯科医院から高い信頼を得ています。
歯科技工をとおして患者さんの「素敵な笑顔と健康」を守りつづけることを理念に掲げ、「日本一社員満足度の高い歯科技工所」を目指されるなかで、2012年10月からビジョン実現型人事評価制度®を導入。今年で5年目を迎えます。導入後、全社員で経営計画書を実践し、売上2倍、離職率の大幅改善、リーダー育成、新卒採用など、多くの目標を達成されており、歯科技工界のリーディングカンパニーとして、今後さらなる発展していくクライアント様です。

越えなければ前に進むことのできない大きな壁

当社は本年3月に、お陰様で創業30周年を迎えることが出来ました。企業の成長過程には幾つものステージがありますが、次のステージへ進むために越えなければならない “ 壁”があることを経営者の皆さんはご存知だと思います。統計的データから「1-3-5 の法則」と呼ばれるものがあるようですが、具体的には社員数や売上規模、取引先軒数など、1-3-5-10-30-50・・という節目を“ 成長ステージの変わり目”と捉え、この壁を乗り越えてこそ、しっかりとした経営基盤を持った企業へと成長できるのだと思います。
当社も小さいながら幾つもの壁を越えて来ましたが日本人事経営研究室さんとの出会いは、まさに越えなければ前に進むことのできない大きな壁が立ちはだかる節目の時でした。

業績は創業以来堅調に推移し、2005年から「経営理念を軸とした組織経営」を目指す取り組みを始めていましたが、思いとは裏腹に社員のベクトルが揃わず離職率も高く、慢性的な人手不足が続いていました。「売れる商品はある。買い手もいる。」しかし成果に繋げることが出来ていない・・。 “ 人の成長なくして企業の発展なし”とはよく言われることですが、会社の発展には人材育成がなにより重要であることを十分理解していながら、当時の当社には「人を育てる具体的な仕組み」がありせんでした。

生きた経営の指南書を手に入れることができた!

“いい会社をつくりたい”と試行錯誤している中、志高い仲間が一人二人と入社し、社風も良い方向へ動きだしてきました。発売した商品、販売戦略が功を奏し、大幅な業績向上が見込まれる最高のタイミングで、書店で手に取った一冊の本が「小さな会社は人事評価制度で人を育てなさい!」でした。

過去に弊社では大手会計事務所に依頼し、費用をかけて人事評価制度を構築した
ことがあります。しかし、人を育てる評価制度とは程遠く、いわゆる「査定的」な
機能を持つだけのものでした。これに対し、「ビジョン実現型人事評価制度®」は経営
計画書と一体となった人事評価制度を実践することで人が育ち、人材育成を通して
経営目標が達成できるというまさしく私が求めていた仕組み
でした。読み終える間もなく「ついに見つけた!これだ!」と、まさに生きた経営の指南書を手に入れることができた喜びに、興奮しました。

翌日には日本人事経営研究室に連絡。『ビジョンを実現する人事評価制度の活用法』というセミナーを受講し、その後、確かな手ごたえを胸に山元社長と面談、即コンサルティング契約を結びました。

導入するにあたって、迷いなど一切ありませんでした。なぜならこのプロジェクトの推進はビジョンに掲げている「日本一社員満足度の高い歯科技工所をつくる」ためであり、つまりは社員の幸福を追求することに他ならなかったからです。

しかし、不安は二つありました。一つは通常業務だけでもかなり忙しい状態でしたので、幹部社員に対し推進メンバーへの参加依頼が難しかったこと。二つ目に経験上、大きく舵を切った時、一時的に社内に混乱が起きて会社を去る人間が出ることも考えられたことです。ただでさえ人手が足りない中で戦力を失うということは他に負担がかかるということを意味します。しかし、これこそが次のステージに進むために越えなければならない壁であると理解し、“ 何か起きても全て好転反応”だと受け止める覚悟、準備はできていました。

リーダーたちが驚くほど大きく成長

2012年10月からプロジェクトをスタートさせ、2013年1月に全社員に
評価制度の導入を説明する「キックオフ発表会」を開催しました。
発表会までの期間はビジョン実現シート®、SWOT 分析、5ヵ年事業計画書などを活用して経営計画の枠組みを作成していきました。年末の忙しい時期ではありましたが、日本人事経営研究室さんに協力頂き、なんとか無事に「キックオフ発表会」と「創業25周年記念式典」を同時開催することができました。

その後も幹部社員とともに、毎月運営ミーティングを開催して、進捗を定期的に
管理しながら「評価制度の枠組み作り」を推進し、5月15日には全スタッフを対
象とした「評価制度説明会」を開催、トライアルとしての第1回運用をスタートしました。評価制度を導入するまで手探りで進めてきた自社の活動の一つ一つの事柄を体系的に進めることで、全社員を巻き込む大きなイベントへと繋げられたことが、今では大きな自信となっています。

ビジョン実現型人事評価制度®を通して、自社が置かれた状況を客観的に認識し、外部環境分析や情報収集の重要性を理解したうえで、強みをどう生かしていくか。また、企業の成長過程にもよると思いますが、経営者にはプロセスや効率などの業務的意思決定能力ではなく、過去の成功体験にとらわれず会社をどの方向へ向かわせるか、戦略的意思決定能力が強く求められることを学びました。

また、組織の活性化には自発的社員の育成がカギとなりますが、そのためには働きやすい環境を整備することが経営者の仕事だとの考えから、プロジェクト推進の中で、2016年5月には、念願であった最新の設備環境を整えた新社屋に移転することも実現出来ました。

そして、何より嬉しかったことはプロジェクトを推進する過程で、リーダー達がキラキラ輝き、驚くほど大きく成長したことです。今では部下を育てるためのチャレンジシートの作成サポートから育成面談、育成会議、アクションプラン会議など、通常業務の他、多くの業務を効率よくこなしています。そして“ 周りを巻き込み”彼らの次を担う社員がどんどん育っていることが何より嬉しく大きな成果です。

社長の仕事はみんなを幸せにすること

最後に、事業計画発表会に3歳の時から参加している6歳の長男から先日「社長さんの仕事って何するの?」と聞かれ、私は「みんなを幸せにすることだよ」と答えました。息子は「ヘェ~」と返していましたが、社長の仕事は企業活動を通して社員とその家族、自分の家族、取引先、お客様、地域社会など係わる全ての人が豊かで幸せになるようにすることだと思います。これからも社員が自信と誇りを持って、思い切り働ける笑顔いっぱいの会社つくり
に邁進していきたいと思います。

中小企業が99% を占める日本の中で、経営に悩み問題を抱える企業は多いと思います。
起業動機は、「ものづくりが得意、営業には自信がある、勤務先に不満がある、夢の実現のため」など多々あると思います。
しかし、いざ起業し経営者となると人事労務、経理財務等々自分が持っていなかった様々なスキルが求められます。そして成長過程で多くの解決課題が生まれ、その手立てが打てない場合、最悪倒産という結末をむかえることもあります。
とりわけ人の問題が大きく、かつ重要となっている現在、日本人事経営研究室さんには全国の問題を抱えた多くの中小企業の力添えとなって「素晴らしい国、日本」を元気にして頂きたいと思います。もちろん中央歯科補綴研究所も引き続きよろしくお願いいたします。