120%の成長を続け、業界トップ企業へ

株式会社アクト
代表取締役 伊藤啓介様

株式会社アクト様

本社所在地埼玉県戸田市美女木4-22-15
創業1975年
従業員37名(平成24年6月末時点 パートタイマーなど含む)
URLhttp://act-corp.co.jp/
事業内容総合リサイクルショップの運営、貴金属・ブランド買取店の運営、古着専門店の運営

株式会社アクト様は、電動工具の国内在庫量、最大級のリサイクルショップを埼玉県で複数店舗展開されています。
『リユースサービスを通じてお客様に幸せをもたらします』という理念のもと、事業の成長発展に取り組み、2013年にいよいよ5店舗目として東京都への出店を実現しました。
ビジョン実現型人事評価制度®』を導入し、店長以下、全スタッフの人材育成に力を入れ、将来は日本製品のリユースサービスを世界に展開するビジョンを持って事業を進めています。今回は2代目伊藤社長にお話をお伺いました。

店長からはブーイングの嵐・・・。高いハードルを乗り越えて。

株式会社アクト様 業績推移

株式会社アクト様業績推移
どこから手をつけたらよいのか答えが見えず

電動工具中心のリサイクルショップを埼玉・西東京エリアに6店舗展開する株式会社アクト様(人事評価制度取り組み当初は4店舗)。

2O11年当時マネジャーとして店舗全体を統括していた現社長の伊藤啓介さんは事業の継承を間近に控え、
「このままではこれ以上の成長は難しい」
とこれまでの経営手法に限界を感じていました。

それまでは、売上や粗利益といった店舗の数値管理を中心に経営の舵を取り、順調に事業を成長させてきましたが、その伸びが止まって、2O1O年6月期の決算では、伊藤社長が入社してはじめての減収を経験しました。

人材が大きな要因でした

株式会社アクト様は、店舗形態で事業展開をしているため、顧客と直接接するスタッフが成長してくれないことには業績にはつながりません。レべルアップが実現できてないため、業績も停滞していたのです。原因を追究していつた結果、「自分たちの頑張りを会社が認めてくれない」「忙しい現場をわかつてくれていない」という声が現場から多くあがってきました。スタッフが仕事にやりがいを感じられないままお客様と接していたのです。

このことから、スキル面より、モチベーションが会社の成長を阻害している要因だということがはっきりしました。しかし、自らさまざまな手を打つも、なかなか有効な手立てが見つかりません。焦りがつのるばかりでした。

まずは、「経営理念」を明確にしたが浸透方法がわからない

伊藤社長は、書籍を読みあさり、セミナーや異業種交流会に積極的に足を運び、必死で情報収集に動きました。
そして、スタッフにやりがいを持たせ、組織のベクトルをそろえていくには会社の経営理念やビジョンを中心とした理念経営が必要だということに気づきました。
書籍などを頼りに、経営理念やビジョンを自分なりにつくって、社内で発表会も行ないました。
しかしその後、日々の業務に忙殺されて理念やビジョンはスタッフの記憶からは徐々に忘れ去られていきます。意識づけ、浸透のさせ方がわからず、掲げた経営理念もまさに「絵に描いた餅」状態。なかなか実践するところまで行きつきませんでした。

こんな悩みを抱えているときに出会ったのが、本書、「小さな会社は人事評価制度で人を育てなさい! 』でした。
この本を読んで一番の気づきは、「経営理念」と「人事評価制度」の一貫性でした。 それまでは、「経営理念」と「人事評価制度」は別々のもので、それぞれ関連性は持たないものだと考えていました。今の自社にはこの考え方が欠けていたんだ!と、 まさに目からうろこが落ちる思いでした.......と、伊藤社長は当時を振り返ります。

伊藤社長は決めたことは即実践、行動・実践力が強みです。 伊藤社長自ら弊社へコンタクトを取り、 一緒に「ビジョン実現型人事評価制度®」を推進していくことになります。

店長からは総スカン~導入には高いハードルが・・・

コンサルティングの中で、経営計画書をあらためて練り直し、5カ年計画や戦略もより具体的なものができました。評価基準も「ビジョン実現型人事評価制度®」の考え方にそって、経営計画書を落とし込み、理念や方針につながる行動基準ができあがりました。
そして、新たな経営計画書と評価制度の発表会。評価への取組みも2012年4月にスタートしました。

ところが、社員の反応は期待とは裏腹。改革プロジェクトを中心になって推進していってもらわなければならない店長からはブーイングの嵐、総ス力ンを食ってしまいました。
「いきなりなにをやりだすのか」
「理念?人事評価?現場しか経験のないスタッフに理解できるわけない」
「ただでさえ忙しいのにさらに業務を押しつけられても、とてもやる気にならない」

評価を通じたコミュニケーションが人材と組織成長のスパイラルに

しかし、伊藤社長はあきらめませんでした。評価後の育成面談では、自らスタッフ全員の面談に同席し、一人ひとりにこの改革が「みんなの幸せの実現のため」で「これからのアクトにとってなくてはならないもの」であること、そして「絶対にイキイキとしたやりがいのある組織が実現できる」ことを自分のことばでていねいに理解してもらえるまで伝えていったのです。
そのかいあって、店長やスタッフも回を重ねるごとに前向きに取り組むようになってきました。

伊藤社長は何より、コミュニケーションの改善が業績回復の一番の要因と語ります。つまり、育成面談を通じて伊藤社長と店長、店長とスタッフそれぞれのコミュニケーションの場を毎回持つことになりました。こうして、人と人との意思相通が図れたことが、課題としていたスタッフのモチベーション向上に大きな効果があったのです。

「上司が認めてくれている」
「自分の仕事を見てくれている」
このことが全スタッフにはっきりと伝わり、みるみる社員が自分の課題に前向きに取り組むようになってくれたのです。

こうなってからのアクト様の業績の伸びはまさに「人についてきた」ということばがぴったりです。冒頭の業績推移にもあるように、売上は毎年120%前後の成長を実現。
そして何より利益が劇的に改善することで、その後の店舗展開と資金繰りにも余裕が生まれました。 税金を支払ったらわずかな現金しか手元に残らないという状態から、運用初年度の決算から2000万円近くの手元余裕資金が確保できるようになりました。おかげで借入が従来の半分以下で出店が可能となったのです。また、商品や設備、人材などに積極的に投資できるようになり、成長のスパイラルに入ることができたのです。
「正直最初は、スタッフの意識が変わることでこんなに早く、大きな利益に結びつくなんて思ってもみませんでした」。と伊藤社長はもらします。

おかげで、株式会社アクト様はリサイクル工具の分野では業界をけん引するトップ企業に成長しました。しかし、44歳とまだまだ若い伊藤社長は現状で満足しているわけではありません。

理念である「リユースサービスを通じたお客様の幸せ」を実現するために、これからも果敢にチャレンジしていくことでしょう。


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