中小企業の社長の悩み:なぜ会社の業績は継続的に達成されないのか?!1

中小企業の社長の悩み:なぜ会社の業績は継続的に達成されないのか?!1

「あらゆる手を尽くしてきたが、一向に業績が向上しない!」同じお悩みを持つ中小企業の社長は山ほどいるでしょう。
 
しかし、その根本の原因は「どんな中小企業も共通している」というのが私の持論です。
 
そこで、今回から4回にわけて事例を交えながら、『中小企業が継続的に業績を上げ続けられない根本的な要因』について一緒に考えて行きましょう。
 
いつも私は冒頭のような社長に対して次のような質問をします。
 
私「社長、これまで業績の改善策としてどんな手を打ってきたのですか?」
 
社長「お客さんのアドバイスや『業績改善セミナー』なんかに参加して、いろいろ対策はやってきたんだが…」
 
私「具体的には?」
 
社長「え~っと、『業績が上がらないのは営業力が弱いからだ』と言われて『企画提案力向上研修』に営業社員を全員参加させた。でも、半年たっても成果が見えてこないから、その研修会社の勧めで『営業部門のコンサルティング』も半年間受けたよ」
 
私「それで、どうでした?」
 
社長「コンサルタントの人が来てくれて、最初の2カ月くらいの間で新規開拓先が3、4件できたかな…。でも、その後は、全く受注に結び付かなくなっちゃって、半年でこちらからコンサルティングの中止をお願いしたよ」
 
私「他には?」
 
社長「まだまだ、いろんな手を尽くしたよ。『モチベーション・アップのコンサルティング』『ホームページの大幅リニューアル』『顧客管理システムの導入』『接遇マナー研修』……、小さいものまで含めると、覚えきれないくらいだよ。これだけやって、業績に結び付かないのはなぜなんだろう、山元さん」
 
私「社長、それらの対策はどんな戦略にもとづいて行ってきたのでしょうか」
 
社長「山元さん、そんなのわかりきったことじゃない!」(少しイライラしたようすで)
 
社長「”業績の向上”、もう一ついうなら”営業力アップ”だよ!」
 
私「……」
 
社長「どうした?山元さん」
 
私「社長、それは戦略とはいえません!」
 
笑い話のようなエピソードですが、実際にあった、ある中小企業の社長との会話です。
 
このメルマガを読んでいただいてるみなさんなら、何が問題かはおわかりですよね!
 
では、この続きはまた次回