3ヶ月ごとの人事評価で社員の成長を促す:「評価は半年に1回行えばよい」は間違い!3

3ヶ月ごとの人事評価で社員の成長を促す:「評価は半年に1回行えばよい」は間違い!3

前回から、『小さな会社は人事評価制度で人を育てなさい!(中経出版)』の中で、書ききれなかった「人事評価制度」運用のポイントの一つ、評価対象期間についてお伝えしています。
 
前回は評価対象期間は3ケ月がベストだというお話をしました。
その理由は、以下の三つです。
(1)適正な評価のため
(2)社員のモチベーション維持のため
(3)社員の成長のため
 
(1)と(2)の理由は前回お話しました。(詳しくはvol.47をご覧ください)
 
今回は残りの三つめについてお話します。
 
(3)社員の成長のため
さて、再確認ですが、評価制度の『目的』は?
 
『小さな会社は人事評価制度で人を育てなさい!』の中でも再三繰り返して書いていますが、【人材の育成】でしたね。
 
そして、【評価】⇒【育成面談】⇒【目標設定】というプロセスの繰り返しが評価ですが、この評価のプロセスは全て『部下の成長支援の場』として行っていくわけです。
 
となると、『成長支援の場』は多ければ多いほど部下の成長につながるはずです。
 
当然、年間2回よりも4回行った方が、社員の成長速度は早まるということになります。
 
三つ目の理由は、社員の『成長支援の場』を増やし、成長のスピードを早めることができるからです。
 
以上、三つの理由から当社では3ヶ月に一度の評価をお勧めします。
 
こう言うと、「リーダーへの業務負担が大きすぎるよ」と、おっしゃる社長も多いのですが…
 
ただでさえ忙しい、プレイングマネージャーのリーダーに新たに加わる仕事だからそう感じるのです。
 
「評価=成長支援、人材育成」という重要な役割であって、リーダーが行うべき当たり前の業務の一つとなってしまえば、大した負荷ではなくなるでしょう。
 
『全社員の成長と組織の発展』と『リーダーに負担をかけない』どちらを優先させるか!?
 
決めるのは社長、あなた自身ですよ!